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ホーム>病気一覧>ア行>亜鉛欠乏症
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体内では、さまざまな物質が合成されたり分解したりしていますが、その際に酵素が必要となります。この酵素の働きを活発にするには、金属元素(ミネラル成分)が必要です。このミネラル成分は、通常食物からとるしかなく、必須微量元素と呼ばれています。その必須微量元素のひとつである亜鉛が欠乏した微量元素欠乏症の状態です。
貧血、免疫低下、食欲不振、味覚障害、乳児や小児では成長の遅れがみられます。高カロリー輸液時にしばしば見られ、顔や股部に水泡や化膿を伴う発疹ができ、しだいに全身に広がる場合があります。
また、脱毛や爪の変化、さらに口内炎や腹痛、吐き気、下痢などの腹部症状も現れます。
普通の食生活では不足することは少ないのですが、肉、レバー、卵、海産物をほとんど食べない人によくみられます。また、利尿剤の摂取、高カロリー輸液時にしばしば見られ、点滴だけの栄養補給を長期間続けた場合におこります。
食生活、症状、亜鉛サプリメントに対する反応に基づいて亜鉛欠乏症を疑います。そして血液中の微量元素の測定を行います。
高カロリー輸血用の微量元素剤を輸液に入れ、点滴で補給します。
食事をとらなかったり、単品だけを食べる極端なダイエットや、穀類と野菜だけを食べるベジタリアンなど、偏った食生活は控えましょう。
脳卒中の後遺症などで口から食事をすることができず、点滴だけで栄養をとっている場合に起こることがあるので注意が必要です。レバーや海産物など、亜鉛を多く含む食材を積極的に取るようにしましょう。
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