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ホーム>病院を使いこなす>手術件数の多い医師を選べ
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よく病院選びの基準の一つに「手術件数の多い病院は良い病院だ」とありますが、これは少し違います。
なぜ違うかというと、単に手術件数だけでは病院や医師の良し悪しは判断できないからです。手術の種類や難易度、患者の重傷度などを考慮した信頼できる正確な統計に基づく判断が必要だと思います。
また、手術件数が多い病院でも、手術を年間50件する医師ではなく、ほとんど手術を行わない医師に手術をお願いしたのでは良い結果はさほど期待できないでしょう。
このことからも分かるように、病院の手術件数ではなく、医師の手術件数(症例数)が重要なのです。
では実際に病院や医師の症例数や手術成績を知るにはどのようにすればよいのでしょう?
病院にもよりますが、病院の入口に掲示してあったり、ホームページで公開しているところも多いようです。
しかし中には症例数や手術成績を公表していない病院もあります。このような病院は何か後ろめたい事情があったり、自信のない表れです。正々堂々と症例数や手術成績を公表するということが、まず1つ信頼できる病院の証だと思います。
また、それでもわからなければ医師に直接尋ねるしかありません。その際に、嫌な顔をしたり怒り出すようなら、その医師にかかるのはやめたほうがよいでしょう。
年間症例数が多い医師ほど、在院死亡率は低く、治療成績も良いというデータがあります。
手術件数が多いということは、それだけ失敗も含めて多くの経験を積んできているため、たとえ不測の事態が起こったときでも、冷静に対処し、適切な処置ができるからです。
そして医師以外のスタッフの経験やチームワークの良さなども手術件数に比例しているのではないでしょうか。
よって病院選びのときには、病院の手術件数ではなく、医師の症例数をチェックし、症例数の多い医師を選ぶとよいでしょう。
ちなみに、2004年の診療報酬改定により、医師の経験年数(10年以上)と年間手術件数が一定数(5〜50例)を満たしている病院については、診療報酬の手術料が増額され、逆に満たしていない病院は減額されることになりました。
このことからも症例数の重要性がうかがえます。
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