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病名 |
エイズ/HIV感染症 |
よみがな |
エイズ/HIVかんせんしょう |
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エイズは後天性免疫不完全症候群といい、HIV(ヒト免疫不全ウイルス)の感染でおこる感染症の終末像です。HIVは、体内に入るとCD4という受容体をもつ細胞に寄宿し増殖します。CD4をもつリンパ球は、免疫の中心的細胞なので、HIVの増殖で破壊されると免疫不全になってしまいます。
その結果、病気に繰り返し感染し、色々な病気を併発したり、HIVによる中枢神経障害(エイズ脳症)をおこしたりします。
HIVに感染しても、すぐにエイズになるわけではありません。感染して10〜14日後に急性感染症状(発熱、のどの痛み、リンパ節の腫れ、発疹など)に気づくこともありますが、その後自覚症状がないままで病気だけが進行します。徐々に免疫機能が落ちてきて、免疫不全になっていきます。
免疫不全になってからは、様々な病原微生物の攻撃をうけるため、症状は様々です。
HIV感染者の血液、精液、膣からの分泌液には、他人に感染させられるだけのウイルスが存在しています。
HIVの感染経路には3つあり、最も多いのはHIV感染者との性行為による感染です。次に多いのが輸血や注射のまわしうちなどの血液との濃厚な接触です。そしてHIVに感染している母親から子供への母子感染と続きます。
血液検査でHIVに対する抗体があるかどうかを調べます。HIVが血液中にあった場合、CD4陽性リンパ球の数を計測したり、HIVの活動性を推察するための検査を定期的に行います。
HIVに対する薬剤療法と合併症に対する治療が行われます。免疫の活性化を復活させたり、HIVを抹消する薬はまだ開発されていませんが、薬剤を組み合わせて増殖をおさえる治療法が随時改訂されています。
最近では多くの患者がHIVの進行を止め、ある程度まで免疫機能を回復できるようになってきました。
主治医と一緒に治療計画を作成し、適切な時期に正しい治療をすることが重要です。自分の症状を把握し、変化の兆候を見逃さないようにしましょう。適切な栄養と運動を行い、病気に負けない体力と気力をつけることも大切です。また、他人に感染させないよう、自分の生活管理をしっかりとしましょう。
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