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赤痢菌という細菌に感染することで、血液の混じった下痢をおこします。感染症法で三類感染症に分類されており、届け出が必要で、一定期間特定の職業の人(食料品取扱業など)は就業ができません。
感染してから2〜5日の潜伏期間を経て、全身の倦怠感や寒気、急な高熱と共に、下痢や腹痛をおこします。最初は普通の下痢ですが、だんだん白身のような粘液や血液、膿が混じるようになります。食欲がなくなり、口が渇き、舌に白から褐色の苔が厚くつきます。
通常数日で回復期に入ります。近年では、発熱も低く、下痢も激しくない軽症赤痢がみられるようになりました。症状は軽くても、感染力に違いはなく、移った人が重症化することもあるので、注意が必要です。
赤痢菌という細菌が、病人や保菌者の糞便に混じって排出され、人の手、ハエ、ゴキブリなどにより飲食物に混入し、それを摂取してしまうことで感染する経口感染です。
誘因としては、冷たい飲食物や食べ過ぎ、過労などにより消化器機能の衰えがあります。高温多湿の季節に発病しやすいのですが、最近では海外旅行で感染して帰ってくる場合が増えてきました。
便の培養検査を行い、赤痢菌が検出されることで診断が確定します。
抗菌薬の継続内服と、食事療法が行われます。食事がとれず栄養不足になったり、脱水をおこしているときは、点滴による補給を行います。
薬剤耐性赤痢でなければ、2〜3日で症状は治まり、糞便中の赤痢菌も消滅するので、薬の内服は3〜5日で終了しますが、その後の検査で再度赤痢菌が見つかると、再び抗菌薬の内服が行われ、完全に赤痢菌が消滅するのを確認するまで治療が行われます。
海外旅行などで、血便のある下痢の症状があったら、赤痢などの疑いがあるので、感染を広げないためにも、早めに便の培養検査を受けることが必要です。
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