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再生不良性貧血体験談

 病名告知


入院後、医者からの指示はとにかく安静にしていなさいということでした。しかし、自分の危険な状態もわからず、元気と食欲はあったので安静にしていることができませんでした(もちろん友達も見舞いに来てくれていたので)。


結局、病名が告げられたのは入院3、4日後だったと思います。まず両親に病名や病状などが説明され、その後私に告げられました。




病名は「再生不良性貧血」それも「重症型」とのことでした。



その当時の血液結果は以下のようでした。

赤血球数  221万/mm³
白血球数  2500/mm³
血色素量(Hb)  6.6g/dl
ヘマトクリット値(Ht)  19.7%
血小板数  0.3万/mm³
白血球分類  好中球13% 好酸球0% 好塩基球0%
 リンパ球85%  単球2%
骨髄所見  細胞密度:低形成
 細胞数:10000/mm³
 顆粒球4.8% リンパ球91.4% 
 赤芽球0.8%



また、先生からこんなことも言われました。

「今の状態では骨髄移植をしなければ助かりません。しかし、この病院では移植はできないので大学病院に移りましょう」と。





                               



 闘病生活スタート


結局、大学病院に移ることになったのですが、ベットが空いていないとうことでしばらくこの病院で入院生活を送ることになりました。


このときの私の状態は貧血がひどくHbが5.5 g/dlくらいまで落ちました。しばらくは車椅子での移動を余儀なくし、一日中点滴をしていることもしばしばありました。


また、Hbが低いということで赤血球輸血も始まり、少しずつ自分の今置かれている状態の重さを実感するようになりました。





そんな中、
唯一の救いは友達でした。入院したのが7月24日で大学も夏休み直前だったので、毎日のように友達が見舞いに来てくれて退屈しない入院生活をしばらく過ごすことができました。


友達が見舞いに来るときはみんな何かしら見舞い品を持ってきてくれたのですが、キティちゃんグッズ(別にキティが好きでもないんですが…)やパチンコ雑誌、プラモデルにトランクスまで様々な品をいただきました。
みんなありがとう。


                               



 家族の想い


私のこの病気で一番大変だったのが両親、家族だったと思います。父はそもそも寡黙でマイペースな人で、母は逆によくしゃべりせっかちな人です。


両親は先生から私の病気についてや今の状態、また今後のことについてかなり詳しく話を聞いていたと思います。やはりそうとうショックだったと思いますし、自分たちを責めていたこともあったようです。


家では重い空気が漂い、家族全員が色々な思いで毎日を過ごしていたのだと思います。




私には兄と妹がいますが、入院してまもなく兄が突然たばこを止めたのです。理由を聞いてみると、
「おれの骨髄を移植するときにきれいな骨髄をお前にあげたいんだ。だから止めたんだよ」と言ったのです。これは本当に感動しましたし、兄弟の絆を感じました。その気持ちだけでどんなに勇気づけられたか。本当に感謝です。




妹は私の病気がきっかけで看護師になることを決意し、今現在は看護師として立派に働いています。


また母は、毎日病院に足を運び、手作りの食べ物や話し相手になってくれました。最初の病院は家から近く、移動は少なかったのですが、大学病院に移ってからは片道1時間もかかるところに週に3日は来てくれていました。


夕方まで仕事をして、夕食の準備をしてから往復2時間の道のり。本当に大変だったと思います。居眠り運転も何度もあったようですし、親の気持ちを考えると涙が出そうになります。




家族の想いはとてつもなく大きく、私の病気との闘いに強い力を与えてくれました。






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