卵アレルギーの人は薬に気をつける必要がありますか? -卵アレルギー症状・禁忌薬、対処法- 健康・医療の総合情報サイト
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薬の常識
卵アレルギーの人は薬に気をつける必要がありますか?

 卵アレルギーの症状


卵アレルギーとは、鶏卵または鶏卵を含む食品が体内に入ることで起こるアレルギーのことを言います。主な症状は、皮膚のかゆみやじんましん、喉のイガイガ感、下痢や嘔吐などで、ひどい場合は
アナフィラキシーショックを起こし、呼吸困難や意識障害など命の危険に関わる症状が現れる場合もあります。


アレルギーの原因物質であるアレルゲンとなりやすいタンパクが、卵黄よりも卵白に多く含まれるため、多くの方は卵白アレルギーとなります。しかしくれぐれも、卵白アレルギーだから卵黄は大丈夫、などとは考えないようにしてくださいね。全卵を卵黄と卵白に完全に分離することは不可能ですし、固ゆで卵でも、卵白の成分が卵黄に移行することがあるのです。




                               



 使用禁忌の薬


卵アレルギーの人が摂取してはいけない成分として、
塩化リゾチームが挙げられます。塩化リゾチームには消炎作用という、喉や鼻の炎症を抑えるはたらきがあります。鼻炎や点眼、歯槽膿漏の薬など、市販の風邪薬にも含まれている場合があり、有名なもので言えば、パブロンS、アネトン咳止めZ液、新ルルーA錠などがそれに当たります。
処方される薬で言えば、


内服薬:アクディーム、レフトーゼ、ノイチーム
点眼薬:ムコゾーム、リゾティア
外用薬:リフラップ


などがあります。




                               



 塩化リゾチームって?


ところで、塩化リゾチームとはなんなのでしょうか。あまり聞き慣れない単語ですが、これは、卵白由来のタンパクのことです。従って、塩化リゾチームが含まれる薬を卵アレルギーの人が摂取することは、先ほども述べたように、皮膚のかゆみ、じんましんなどで済む場合はまだ良いですが、過敏な方は
アナフィラキシーショックを起こして命に関わる事態となる可能性があるため、大変危険です。




                               



 その他、慎重投与の薬


現在卵アレルギーの方が使用禁忌となっているのは、上に挙げた塩化リゾチームだけですが、その他慎重に投与しければいけない薬として、
インフルエンザHAワクチン製剤(ビケンHA)が挙げられます。これは、ワクチン製造用のインフルエンザウイルスを「発育鶏卵」(孵化するまでの発育途上の状態の卵のこと)に接種して培養させてつくられるため、卵アレルギーのある人は注意が必要です。


その他、精製卵黄レシチン,卵黄油が配合されているOTC薬(鎮咳去痰薬,外用痔疾用薬,眼科用薬,鼻炎用内服薬,歯科口腔用薬)については,臨床的にアレルギーが発現したという事例が見られていないため,鶏卵によるアレルギーについての注意事項は特に記載されていません。




                               



 対処法


卵アレルギーは子供に一番多いアレルギーです。大切な我が子を危険な目に遭わせないためにも、自己判断での薬の使用は止め、必ず医師や薬剤師に相談するようにしてくださいね。








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