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ホーム>薬の常識>サプリメントは子供・妊婦が飲んでも大丈夫?
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サプリメントは、医薬品のように病気の治療や改善を目的として作られたものではなく、体に不足している栄養素やビタミン・ミネラルを補うことを目的に作られたものです。摂取することで体のバランスを整え、人間が本来持っている自然治癒力や免疫力を高めて病気にかかりにくい体をつくることができます。サプリメントは基本的には栄養素なので、食品と同じだと考えても良いでしょう。
以上のことから、サプリメントは安心・安全で体に良いものだとイメージできそうですが、子供や妊婦の方が摂取するときには注意が必要です。

サプリメントの対象者はほとんどの場合、健康な成人となっています。ですから健康に良いからといって、栄養素をぎゅっとつめこんだ形のサプリメントを子供が摂取すれば、その成分の過剰摂取により、なんらかの障害が現れることもあるのです。例えばビタミンDが過剰摂取になると、感染症に弱くなり、逆にビタミンDの作用を低下させることにつながったりします。
ただ、個人的には、サプリメントを子供の頃から摂取することに対して少し疑問を感じます。サプリメントを使用することで、本来身に付けるべき正しい食習慣を身につけることが出来なくなったり、サプリメントで栄養を補給しているからと、普段の食生活がおざなりになったりすることが懸念されるからです。
なかなかすべての栄養素やビタミンを必要量まで摂取するのは難しいかもしれませんが、サプリメントからではなく、できるだけ普段の食事からバランス良く栄養素やビタミン・ミネラルを摂取できると良いですね。

一方、妊婦の方については、その安全性を人間で試験して確認することが難しいため、摂取したらどうなるのか、ということは分からないことがほとんどです。しかし、サプリメントの成分が、母体や胎児に何らかの悪影響を与えるという危険性は、絶対にないとは言い切れません。
例えば葉酸が含まれるサプリメントを妊娠後期に過剰摂取すると、生まれてきた子供が小児喘息になる可能性が上がるということがオーストラリアで発見されました。しかし、葉酸は妊娠初期の赤ちゃんの神経系をつくるためには必要な栄養素であり、妊娠期では普段の食事では到底足りない量が必要量とされています。
よって、妊婦の方がサプリメントで葉酸を摂取することは必要なことですが、ただ、その時期や摂取量を考えなければいけない、ということなのです。
サプリメントには注意書きがされているものがほとんどではありますが、妊婦の方は摂取を控えたり、よく成分を調べたりしてから慎重にサプリメントを選ぶ必要がありそうです。

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