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ホーム>ちょっとした疑問>初診料は病院より診療所のほうが安いってほんと?
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病院や診療所などの医療機関に初めてかかった場合には初診料がとられます。
しかし、この初診料は病院(20床以上)と診療所(19床以下)では違うのです。
平成17年12月現在、病院では255点(2550円)なのに対し、診療所では274点(2740円)と診療所の方が高いのです。
(例えば、自己負担3割の人が実際に病院窓口で支払う初診料の金額は、2550円の3割なので765円)
※平成18年度の診療報酬改正で、病院と診療所の初診料も見直され、両方とも270点(2700円)に一本化されました。 |
では、なぜ初診料に違いがあるのでしょう?
これは、病院の初診料を診療所よりも安くすることにより、初診はなるべく開業医に任せて、病院は入院が必要な患者の診療を行うといった医療機関の機能分化を政府が目指しているためです。
あれっ?ちょっと待てよ。病院の方が初診料が安いなら最初から病院に行ったほうがお得なんじゃないの?
確かに、初診料だけで比べたらそうなりますよね。
しかし、「病院へ行く交通費」や「2時間待って3分診療」の病院の現状を考えると、近所のかかりつけの診療所に行くことのほうが得策かもしれません。
初診の際、他の診療所や病院からの紹介状なしに、入院ベッドが200床以上ある大病院を受診した場合、初診料に加えて各医療機関が定めた特別料金を徴収できる制度があります。
これは特定療養費制度といい、1996年の健康保険法改正で導入された制度です。
ちなみに、厚生労働省が2004年に200床以上の全国の大病院2916施設の特別料金の上乗せについて調査したところ、特別料金を徴収している病院は1138施設で、徴収額の最低は210円、最高は5250円でした。
また、営業時間外や休日、夜中に診察を受けたとき、乳幼児が診察をうけたときは割増料金が初診料に上乗せされます。
(例えば3割負担の方が夜10時過ぎに救急病院にかかった場合、
初診料810円+時間外加算1440円=2250円が負担となります。)
さらに、別の医療機関からの紹介状を持って病院に行った人は、病院の紹介率に応じて初診料に「紹介患者加算」を上乗せされます。
最低額:紹介率20%未満の病院
→ 400円 (自己負担3割の人は120円)
最高額:紹介率80%以上の病院
→ 4000円 (自己負担3割の人は1200円)
皆さんは、今までに同じ病気で複数の科にかかった経験はありませんか?最初は内科にかかったが、やっぱり皮膚科に行ってくださいと言われたことなどありませんか?
このように同じ病名で一度に複数の科を受診した場合、それぞれの科で初診料はとられてしまうのでしょうか?
このような場合、「はじめの診療科は初診料を算定され、二番目の診療科は初診料の半分を算定され、三番目以降は初診料は算定されない」ということになっています。
二番目の初診料はいくら半分だからといっても、算定されること自体少し納得がいきませんが・・・。
しかし、本当に分かりづらくて困ってしまいますよね。
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