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ホーム>ちょっとした疑問>体温はどこで測るのが正確なの?
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体温は、腋下(わきの下)、舌下、耳、肛門など人により測定部位は違います。中でも腋下(わきの下)で測定している人が多いのではないでしょうか。
また、以前は水銀体温計が主流でしたが、最近は測定時間の短い電子体温計が使われることが多いようです。
では、体温はどこで測るのが一番正確なのでしょうか?
体全体の体温の平均が腋の下で測るものとほぼ同じものなので、腋下(わきの下)で測るのが一番正確なのではないでしょうか。
また、体温計によって体温が異なるのは、測定する部位の違いや、体温計の機能の違いによるものです。
例えば、腋下は耳の中に比べれば外気の影響を受けやすいですし、耳式体温計は測り方によって誤差が出やすい面があります。また、短時間で測れる予測式の電子体温計は、予測値を計算して表示するため、10分以上測る水銀体温計や実測モードの電子体温計とはある程度の差は出るものです。
どの部位で測定しても、またいずれの体温計を使っても、正しい使い方で測定する限り正確といえるでしょう。

平熱には個人差があります。日頃から自分の平熱を知っておくことが大切です。
平熱を知るには、起床時、午前8〜10時の間、午後2〜4時の間、午後8時以降の計4回測定し、その平均が平熱と言われています。
平熱にも個人差があり、運動、時間、気温、食事、睡眠、女性の性周期、感情の変化に合わせて変動しています。子供はやや高く、お年寄りはやや低めです。さらに朝起きたばかりの時は低く、夕方になるとやや高くなる傾向があります。また、運動した後や入浴後も高くなります。
通常、「熱がある」状態とは、平熱より1度以上高いときのことをいいます。

<腋下温>
・ 汗をよくふき取ってから測る。
・ 体温計を下から差し込み、腋の下のくぼみに体温計の先端があたる
ようにする。
・ 腋の下に体温計を45度くらいの角度に差し込み、腕を密着させる。
<口腔温>
・ 舌の下の中央付近に体温計の先端をあて、口を閉じて測る。
・ 冷たいものや温かいものを飲食した後は、30分以上時間をおいて
から測る。
・ 唾液がたまっても口を開けずに測る。
・ しゃべらず、体温計を動かさずに測る。
<鼓膜温>
・ 測定に熟練が必要で、正しく測らないと正確な値にならない。
・ 耳の穴をまっすぐにし、先端を鼓膜に向け測る。
・ 耳あかを掃除してから測る。
<直腸温>
・ 体温計の先のほうから肛門に2〜3cm差し込む。
・ 乳幼児の場合は肛門で測ることが多い。

体温計には、昔ながらの水銀タイプのモノから、アラームつきで基礎体温を書かなくても自動で記憶してくれる電子体温計までいろいろとあります。
やはり値段の高い物は高機能なのですが、自分にあった体温計選びが重要です。
<水銀体温計>
中に入っている水銀が温められて膨張し、体の温度と温度計の温度が同じになった時の目盛りが測定温度になります。
<電子体温計>
温度によって電気抵抗が変化するその値を温度に、さらに数字に変換して表示するものです。@「実測式」、A「予測式」、B「予測式+実測式」があり、一般的にはBの方式が採用されています。
<耳式体温計>
耳の中から出ている赤外線をセンサーが瞬時(約1秒)に検出し耳内温を測定します。
先にも言いましたが、どの部位で測定しても、どの体温計を使っても、正しい使い方で測定する限り、正確な測定だと言えます。
検温で大切なのは、毎回同じ体温計で同じ部位の体温を測ることです。
ある時は水銀体温計を使い、ある時は耳式体温計を使うというのではなく、常に同じ体温計で測ればどれを使っても構いませんし、その体温計での正確な体温の情報が得られます。

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