生化学検査

AST(GOT)       


基準値

JSCC標準化対応法

10〜30 IU/l



検査により何がわかるか

肝臓、心筋(心臓の筋肉)、骨格筋などの障害を推測できる。



どのような検査か

GOTは肝臓、心筋、骨格筋に多く含まれている酵素なので、それらの臓器や組織が障害(破壊)された場合、血液中のGOTの値が異常に上昇してきます。

臓器や組織の種類、障害の程度によってGOTの上昇度に差があり、障害の程度が強いほど数値が高くなります。

また、GOTとGPTの比をとることにより、各種肝疾患のおおよその鑑別ができます。



どのようなときに検査するか

・肝疾患、心疾患(特に心筋梗塞)、骨格筋疾患などが疑われるとき
・肝機能評価として
・GOT/GPT比による病態評価として




疑われる病気

高値の場合

  肝疾患:急性肝炎、慢性肝炎、アルコール性肝炎、肝硬変、肝がん、脂肪肝
        など
  心疾患:急性心筋梗塞など
  筋疾患:進行性筋ジストロフィ症、多発性筋炎、筋無力症など
  その他:激しい運動、溶血など



検査を受けるときの注意

運動により上昇するため、検査前の激しい運動は避けてください。少し早めに病院に行き、気持ちを落ち着かせから検査を受けるようにしましょう。また、飲酒によっても上昇しますので、前日の飲酒は控えましょう。



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