血液一般検査

MCV・MCH・MCHC         


基準値

自動血球計数器法

MCV(平均赤血球容積):83〜100fl
MCH(平均赤血球ヘモグロビン量):28〜35pg
MCHC(平均赤血球ヘモグロビン濃度):32〜36g/dl


計算式
MCV= ヘマトクリット/赤血球数×10
MCH=ヘモグロビン/赤血球数×10
MCHC=ヘモグロビン/ヘマトクリット



検査により何がわかるか

貧血あるいは多血症を推測できる。



どのような検査か

正常人では、赤血球数、ヘモグロビン濃度、ヘマトクリット値に多少の変動はあってもほぼ平行して動くが、貧血や多血症のときには必ずしもそうはいかない。

そこで、これらの数値から各種の赤血球指数を計算すると、貧血のおおまかな分類ができ、原因の推測や治療方針の決定に役立つ。



どのようなときに検査するか

・日常初期診療における基本的検査として
・貧血や多血症を疑うとき




疑われる病気

MCV、MCHC低下:小球性低色素性貧血(鉄欠乏性貧血、鉄芽球性貧血、慢性
              出血による貧血など)


MCV上昇、MCHC正常:大球性貧血(ビタミンB12欠乏、葉酸欠乏および代謝異
                 常など)


MCV、MCHC正常:正球性正色素性貧血(再生不良性貧血、溶血貧血、腎性貧
              血、急性出血など)



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