看護師は、景気に関係なく不況でも需要があり、女性でも一生続けられる仕事なので、公務員並みに安定している職業と言えるかもしれません。
さらに日本は急速に少子高齢化が進んでいるため、元々人手不足の看護師は、さらに需要が高くなっていくことが予想されます。
では、そんな人気職種の看護師になるにはどうしたらよいのでしょう?
看護師になるには、高校卒業後3年間以上の教育を受け、国家試験に合格する必要があります。
看護師養成のための教育機関には、主に3つの種類があります。それぞれ特徴がありますので、一つずつ見てみましょう。
1つ目の教育機関は、看護専門学校です。看護専門学校は、3年間の教育課程になっています。看護専門学校の特徴は、実習時間が多いことです。病院での実習をたくさん行うため、看護師としての実践力が最も身につくと言われています。
2つ目が、看護短期大学です。一般的な短期大学は2年間ですが、看護師になるには3年以上の教育が必要なので、看護短期大学では3年間学びます。
看護短期大学と看護専門学校の教育期間は同じ3年間ですが、看護短期大学は、卒業後に大学へ編入できるという強みがあります。短期大学を卒業してさらに看護を学びたいと思ったら、看護大学の3年へ編入することができます。
3つ目が、看護大学や大学の看護学部で4年間学ぶ方法です。大学では、「看護学」を学びますので、看護をする上での必要な系統的な思考力を身につけることができます。
また大学によっては、保健師や助産師の教育課程が組み込まれているところも多く、卒業と同時に看護師だけではなく保健師や助産師の国家試験受験資格を得ることもできます。
それぞれ教育年数や特徴が異なりますので、入学前だけでなく看護師になった後のことも考えて、自分に合った学校を選ぶようにしましょう。
看護師の養成は4年制が望ましいと厚生労働省も提言していることもあり、近年、看護学部が新設されていて、その数はどんどん増えてきています。現在働いている看護師は、看護専門学校を卒業した人が最も多いのですが、今後は4年制大学を卒業した看護師が多くなってくるでしょう。
看護師の需要が高いことがわかり、どのようにして看護師になるのかについてもお話しましたが、だからといって誰でも気軽に看護師になれるわけではありません。
では、看護師に必要な心構えとは何か考えて見ましょう。
看護師は、患者さんの命を預かる責任の重い職業です。看護師の一つのミスが、患者さんの命を奪うことも十分にあり得るのです。そのことをしっかり認識して仕事をしないといけません。
特に看護師の仕事は忙しく、時間に追われて、割り当てられた仕事をこなすことに精一杯になり、自分のしている仕事の重大な責任を忘れがちになってしまいます。この責任の重大さを忘れてしまった時に、医療ミスなどを起こしてしまうのです。
また看護師を続けていくなら、ずっと勉強をしなくてはいけないことも忘れてはいけません。医療は日々進歩を続けていますので、それに携わる看護師もその進歩についていく必要があります。そのためにも常に勉強し、知識を増やし、技術を磨いていく必要があります。
この勉強は、仕事をしながら自分のプライベート時間を使ってするものです。不規則な生活をし、しかも残業も多く休日も少ないという悪条件の中で、さらに仕事関連の勉強をするというのは、並大抵の努力ではできません。
さらに、人の死に直面する仕事であることを認識しておく必要があります。自分の受け持ちの患者さんが、治療や看護の甲斐なく亡くなってしまうことも度々あるでしょう。その度にショックを強く受けていては看護師は勤まりません。
亡くなられた患者さんのご家族は強い喪失感とショックを受けているので、そのご家族をサポートするのが看護師の重要な役割です。
「責任のある仕事であること」、「ずっと勉強をしていく必要があること」、「人の死に職面する仕事であること」、これらが看護師に必要な心構えです。
もちろん、この他にも時間厳守や忍耐力など必要な心構えはありますが、上記3つが全ての根本にあることだと思います。
これから看護師を目指す方も現役の看護師さんも、もう一度看護師に必要な心構えを見直してみませんか?
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