看護師になるにはまず看護学校に入らなくてはいけません。ここまでは分かっている人も多いと思いますが、看護学校を卒業すれば看護師になれるわけではないんですよ。
看護学校を卒業して得られるのは、国家試験受験資格です。看護師は国家資格なので、国家試験を受験して、合格しなければなりません。
これは看護師だけではなく、他の医療技術職もほぼ同じです。
看護師の国家試験は、毎年2月下旬の日曜日に行われ、3月に合格発表があります。国家試験と聞くと難しいイメージがありますよね。看護師の国家試験の難易度って、どのくらいなのでしょう。
厚生労働省のデータによると、看護師国家試験の合格率は毎年約90%です。これって、高いのでしょうか、低いのでしょうか?数字だけ見ると、「意外に高いな。看護師の国家試験は、結構簡単かも」と思うかもしれません。
でも、国家試験を受けるのは、看護師になるための教育課程を3年以上受けた人達だけです。さらに看護師の国家試験は、10科目にも及びます。
基礎看護学、成人看護学、小児看護学、人体の構造と機能などありとあらゆる分野から出題されます。看護学校で学んだこと全てが出題範囲となっていると言えるでしょう。それを考えると合格率が高いからと言って、一概に簡単とは言えませんよね。
看護師の国家試験は、学校での授業をしっかりと受けて、実習をまじめに取り組み、国家試験のための勉強をコツコツやっていれば、合格すると言われています。
もちろん、人それぞれでしょうが、ほとんどの人は受験の約1年前から、国家試験対策の勉強を始めているようです。学校によっては、学校が国家試験対策のカリキュラムを組んで、通常の教育課程のほかに補習等も行っているところもあります。
3年間きっちり勉強すれば、合格可能な看護師の国家資格ですが、逆を言えば3年間あまり勉強していなかった人達は、不合格となります。看護師の仕事は、命を扱う責任の重い仕事なので、国家試験は学生時代に不真面目だった人を看護師にさせないための試験とも言えるかもしれませんね。
看護師国家試験の出題範囲は、かなり幅広いので、日頃の授業を真面目に取り組み、コツコツ試験対策をしておくことが、国家試験合格の一番の近道と言えるでしょう。
准看護師が今後どうなるかは決まっていませんが、これから准看護師を目指す人は、廃止の議論がされているという現状を知っておいたほうが良いでしょう。
看護師の資格は、国家資格で更新の必要もありません。そのため、出産や結婚、介護などの事情で一度看護師を辞めた人でも、再び資格を生かして働くことができるんです。
でも、看護師は専門的な知識や技術が必要とされる職業ですので、一度看護師を辞めてしまうと、復職するのが難しい場合もあります。医療の世界は日々進歩を続けていて、どんどん新しい技術や知識が導入されています。
現役の看護師さんでも、その進歩に追いつくため、働きながら日々勉強を続けているのですから、ブランクがあり医療の現場を離れていた看護師さんは、ブランクがあっても働けるのか不安でいっぱいになるでしょう。
看護師は3年以上のブランクがある場合は、一から勉強しなければならないと言われいますので、いくら看護師の資格は一生使えると言っても、実際にはなかなか難しいというのが現状です。
でも、看護師不足が問題になっていますので、ブランクのある看護師さんでも積極的に採用するという病院は増えていますし、職場を選べばブランクがある看護師さんでも復職することは十分に可能です。
ブランクのある看護師さんにおすすめの職場は、介護施設です。
介護施設は、基本的に治療が必要な方は入所されていませんので、看護師の仕事は、バイタルチェックをしたり、服薬管理をするなど利用者の健康管理です。
医療行為はほとんどありませんので、採血や静脈注射などに自信ない人でも、勤めやすい職場といえます。
また仕事量も多くなく、のんびりした雰囲気の職場が多いですので、最初はマイペースで仕事に慣れていけるでしょう。
介護施設で働く看護師さんの中には、ブランクがあった人も多いですので、同じ環境の人と働くことができるのは心強いですし、職場の協力も得やすいと思います。
また、教育制度が整っている病院もおすすめです。
上記で述べたようにブランクのある看護師さんでも積極的に採用している病院は増えています。
プリセプターをつけてくれたり、入職前に復職支援研修を行ってくれたりと、ブランクのある看護師さんがスムーズに復職できる制度が整っている病院を選べば、安心して復職できるのではないでしょうか?
確かにブランクが長かった看護師さんが、いきなり第一線の急性期病棟で働くのは難しいと思いますが、職場を選んで復職すれば、再び看護師として働くことができますよ。
無料転職サポートで人気No.1の看護師求人サイト
|
|