「白衣の天使」、女の子が子供の頃に憧れる職業です。幼い頃、将来なりたい職業を聞かれた時に、「看護師さん」と答えた人って結構多いのではないでしょうか。
でも、憧れだけで看護師を目指す人は、ほとんどいないと思います。実際に高校卒業後、または社会人になってから看護師を目指す理由、志望動機にはどんなものがあるのでしょう。
まず一つ目は、やはり看護師の仕事に魅力を感じたからという理由です。
医療職者の中には、医師、看護師、検査技師、理学療法士など様々な職種がありますが、看護師は最も患者さんに近いところで働く医療職者です。病気や怪我に苦しむ患者さんに寄り添って、治療の手助けしたい、人の役に立つ仕事がしたいという思いから看護師を志す人が多いと思います。
また、家族や友人が病気で入院したときに、看護師さんの仕事ぶりを見て、自分も看護師になろうと決心したという場合もあります。
また、看護師になることのメリットが大きいことも、志望動機のひとつに挙げられるでしょう。看護師は国家資格で、看護師国家試験に合格すれば、一生看護師として働くことができますし、看護師は病気や怪我に苦しむ人がいる限り、景気に左右されることなく需要がある職業です。
特に、日本は急速に高齢者が増えていますから、今後も需要はさらに高まっていくことが考えられます。そのため、就職に困ることもありませんし、リストラされる可能性も非常に低いと言えるでしょう。つまり看護師は、公務員並みに安定している職業なんです。
また、お給料がサラリーマンの平均よりも高いという点も大きなメリットです。
平成23年の厚生労働省のデータでは、看護師の平均年収は約470万円です。サラリーマンの平均年収が約410万円ですから、看護師は比較的高収入と言えますね。看護師の場合、働く施設や地域によっては、さらにお給料が高くなります。
以上が、看護師を目指す理由の主なものです。もちろん、看護師を目指した理由は人それぞれですが、現役看護師さんはどちらか一方だけではなく、「看護師の仕事に魅力を感じた」、「安定してお給料も比較的良い」という両方の理由から看護師になった人が多いようです。
看護師の職場では、病院による「満足度調査」が度々行われています。一般企業でも満足度調査は行われていますが、看護師の職務満足度調査は、一般企業よりも念入りに行われていると思います。
なぜ、そんなに念入りに行われてるかというと、看護師不足の問題が深刻だからです。看護師不足は社会問題になっていて、どの病院も看護師確保が急務となっています。
必要数の看護師を確保するためには、求人を出して入職者を募ることも重要ですが、一番大切なことは、今働いてくれている看護師に今後も継続して働いてもらうことです。つまり、看護師の離職率を下げることが、看護師確保のための一番大切なことと言えるでしょう。
看護師は、昼夜関係なく働くハードな仕事であり、「きつい、汚い、危険」の3Kの仕事と言われています。それどころか、9Kなんて言われることもあるほどです。
それでも、お給料はそれほど高くないので、看護師で現状の仕事内容や勤務環境に満足している人はあまりおらず、不満を抱いている人のほうが多いと思います。
看護師は、売り手市場で求人がたくさんあるので、転職しようと思えば可能な職業です。不満がある職場で我慢しながら働いているなら、もっと条件の良い職場へ転職しようと思うのは当然の事ですよね。
雇用している病院側が、看護師の具体的な不満を把握し、離職率を下げようとするために満足度調査は行われているんです。不満を把握しても、全て改善できるわけではありませんが、できる範囲内で改善が行われることもたくさんあります。
例えば、ここ10年程で夜勤の勤務体制が3交代制から2交代制に変えた病院が増えていますが、これは、満足度調査などで実際に働いている看護師の声を参考にした成果と言われています。託児所併設の病院が増えているのも、ママさん看護師の声を反映したものですね。
このような大きな改善だけではなく、身の回りの小さな不満でも改善してくれたなら、「病院側に自分達の意見を聞いてもらえている」と思い、働いている看護師のモチベーションアップにもつながり、最終的には離職率も下がってきます。
この満足度調査は、病院側にとっても看護師確保のための手段になりますし、看護師にとっても職場への不満を解消する手段になりますので、どちらにとっても有効と言えるでしょう。
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