看護師は「白衣の天使」といわれ、白のワンピース姿に憧れた人も多かったと思います。しかし、最近の看護師はスカートのユニフォームを着ている看護師は少なく、ズボンをはいている看護師がほとんどです。
クリニックでは、スカートがユニフォームのところもありますが、病棟ではスカートをはいている看護師はあまり見かけません。確かに「白衣」なんですが、スカートではなくズボンがユニフォームの看護師を見ると、なんか違和感を持つ方も多いのではないでしょうか。
一昔前は、白衣のワンピースが主流だった看護師のユニフォームがズボンに変わったのは、なぜでしょう。
看護師の仕事は、体力勝負のハードな仕事です。身体の不自由な患者さんの移動を介助しなければならなかったり、緊急時は病棟を走らなくてはならないこともあります。そんな時は、スカートにナースサンダルというスタイルよりもズボンにスニーカーのほうが機能的ですよね。
看護師は、患者さんの命を預かる責任の重い仕事です。「患者さんのベッドから車椅子へ移動介助の時に、スカートが邪魔でバランスを崩して、患者さんが転倒してしまった」、「患者さんの急変時に、急いで薬剤を取りに行くのに、スカートだったため速く動けなかった」等の事態は避けなければなりません。
このような事態を未然に防ぐために、看護師のユニフォームはスカートからズボンのスタイルへと変化したのです。
入職時に、スカートかズボンかを自分で選ぶことができる病院もありますが、やはり動きやすいという理由で、自らズボンスタイルを選ぶ看護師がほとんどです。
また、男性看護師が増えてきたこともズボンが主流になった理由の一つと考えられます。2002年に「看護婦・看護士」から「看護師」という呼称に統一され、男女の区別なく平等な職種なので、そういう観点からも看護師のユニフォームは、スカートよりズボンのほうが好ましいとされたのでしょう。
スカートでなければならないという理由は特にないので、やはりスカートから機能性の高いズボンに変わっていったことは、当然の流れなのかもしれませんね。

最近、転職先として看護師さんから注目を集めているのが、企業看護師です。看護師といえば、病院やクリニック等医療施設で働くのが一般的ですが、企業看護師はその名のとおり、一般企業で働きます。
企業看護師にも種類があり、主に産業看護師、治験コーディネーター、臨床開発モニター、フィールドナースに分けられます。
産業看護師とは、一般企業の医務室や健康センターで働き、産業医と連携して、健診などを通じて社員の健康管理をしています。最近は、生活習慣病の予防やメンタルヘルスケアが重要視されていますので、産業看護師の役割はとても大きく、その活躍が期待されています。
治験コーディネーターと臨床開発モニターは、治験業界で働きます。どちらも新薬の承認のための臨床試験である治験が、スムーズに行われるために調整、管理する仕事ですが、治験コーディネーターは、治験を行う医療機関側から、臨床開発モニターは治験を依頼する製薬会社側から治験をサポートする違いがあります。
そして、フィールドナースは医療機器メーカーや医療用品メーカーで勤務し、営業担当者と共に自社製品のアピールや取り扱いの説明を行う仕事です。
これら企業看護師は、医学知識や高いコミュニケーションスキルが必要なため、看護師時代に培ったスキルや経験を生かすことができます。
病棟で働く看護師は、日勤と夜勤が混ざった混合シフトで、不規則な生活になりますし、基本的に病院側が決めたシフトで働きますので、なかなかプライベートの予定が立てられないという悩みがあります。翌月のシフトができるのは、前月の末ということも珍しくはないんです。
企業看護師になれば、一般企業に勤めますので、日勤帯だけの仕事ですし、カレンダーどおりの休日であることが多いので、病棟で働く看護師さんにとって理想で職場と言えるんです。
しかも、看護師時代の経験を生かして働くことができますし、企業看護師になることは看護師からのキャリアアップという意味合いもありますので、人気の転職先であることにも納得できますね。
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