女性が仕事をする上で、独身時、結婚後、出産後では働き方を変える必要があります。つまり自分のライフスタイルに合わせて働き方を変えるということです。
看護師の仕事は、一生続けていける仕事であり、現在のところ看護師の免許は更新の必要がないので、一度国家試験に合格すれば、いつでも資格を生かして働くことができます。
では、看護師は自分のライフスタイルに合わせて、どのようなスタイルで働くことを選べるのでしょうか。
新卒で入職してから、定年退職するまで、ずっと第一線の急性期病棟でバリバリ働くこともできますし、管理職を目指すこともできるでしょう。また、キャリアアップして認定看護師や専門看護師、助産師として働くこともできます。でも看護師の働き方は、これだけではありません。
看護師は女性が多い職業です。女性の場合、どうしても結婚や妊娠、出産、育児、介護などの理由で、働くスタイルを変えなくてはいけない場合もありますよね。いくら男女平等社会と言っても、妊娠・出産は男性にはありませんし、育児に関しても女性の負担が大きくなりがちです。
育児や介護のため、フルタイムで働くことができない場合、一般的な仕事だと、仕事を辞めなくてはいけません。でも看護師の場合は、フルタイムで働くことができなかったら、パートや派遣、単発のアルバイトというスタイルで働くことができるんです。
また転職すれば、日勤だけの仕事や残業がない職場を選ぶことができますので、看護師を辞める必要はなく、自分のライフスタイルに合わせて、働くスタイルも変えられるんですね。
このように仕事と家庭を両立させたり、仕事よりプライベートを優先させながら働くことができるのは、上記で述べたように国家資格だからであり、さらに看護師が不足しているからです。
いくら国家資格でも、需要より供給が多く、人出が余っていたら、プライベートを優先させられるような求人はありません。どこの病院やクリニックでも人材不足で困っている状態だから、様々な求人があり、それぞれのライフスタイルに合わせた働き方を選べるんですね。
毎年2月に行われる看護師国家試験の合格者は、毎年45,000人前後です。つまり、毎年45,000人の看護師さんが誕生しているんですね。
でも、看護師不足の問題は解消されないままなのはなぜでしょう?それは、新しく看護師になる人と同じくらい看護師を辞める人が多いからです。
看護師は離職率の高い職業と言われています。しかも、新人看護師の約1割が、1年以内に仕事を辞めてしまうというデータもあります。看護師の離職率が高い原因は、苛酷な労働環境です。
病棟勤務の場合、夜勤に入るため、生活リズムは崩れてしまいますし、体力的にも精神的にもハードな仕事です。経験豊富な看護師でも辛い労働環境ですので、新人看護師にとってはなおさら辛いですよね。
また拘束時間が長く仕事と家庭の両立が難しいことも、離職率が高い原因の一つです。結婚や出産を機に仕事を辞める看護師さんが多いのは、残業・夜勤が多い環境で、家庭や育児を大切にしながら働くのは無理と判断しているからでしょう。
離職率が高いと、その病院は常に看護師不足に悩むことになります。そのため、各病院は離職率を下げる取り組みを始めています。その取り組みが、勤務時間を短くする短時間正社員という制度です。勤務時間は短いけれど、正社員として扱われるため、パートよりもお給料も良いし、福利厚生制度も利用することができます。
看護師は勤務時間が長いことに不満を抱いている人が多いので、この短時間正社員制度の導入は、非常に効果的です。この制度を導入した病院では、実際に離職率が低下したというデータもあります。
短時間正社員の制度は、病院側にとってはコスト増というデメリットがありますが、離職率が下がるメリットのほうが大きいので、この短時間正社員の制度を導入する病院は増えてきています。
また、職務満足度調査も離職率を下げる取り組みの一つです。働いている看護師は、具体的にどのような点に不満を抱いているのかを把握すれば、改善もしやすいですよね。
このような取り組みをする病院が増えれば、看護師の離職率が低下し、看護師不足の問題も改善されていくかもしれません。
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