認定看護師は、日本看護協会認定の資格であり、特定分野において、熟練した看護技術や知識を持って、質の高い看護を提供する看護師のことを指します。
看護師のキャリアアップの道は、認定看護師や専門看護師、保健師、助産師、治験コーディネーターなど様々ありますが、その中でも人気なのが認定看護師です。
昨今、医療の高度化・専門化がどんどん進んでいます。これに伴って、看護師も専門的で質の高い看護が求められていますので、認定看護師は、このような医療の流れに合ったキャリアアップと言えるでしょう。
認定看護師の分野は、救急看護、認知症看護、新生児集中ケア、がん性疼痛ケア、緩和ケアなどたくさんの分野があり、21分野にも及びます。急性期から慢性期、新生児から高齢者看護まで幅広いのも、認定看護師へのキャリアアップが人気である理由の1つです。
保健師や助産師の場合、看護師の経験を生かすことはできますが、活躍できる分野は限られてしまいますよね。でも認定看護師なら、自分の興味のある分野やそれまでの臨床経験を十分に生かすことができるんです。
では、認定看護師になるには、どうしたら良いのでしょう?
認定看護師になるには、まず5年間以上の臨床経験が必要です。さらにそのうち3年は、特定分野での臨床経験でなければいけません。この条件を満たした後、看護協会が定める教育課程を受けますが、認定看護師の教育課程は、6ヶ月・600時間以上に及びます。
認定看護師の教育課程は、日中に行われますので、働きながら認定看護師の資格を取得することは、ほぼ不可能です。
以前は認定看護師になるために、職場を退職する人も多かったのですが、最近は病院が看護師のキャリアアップを支援する傾向にあり、退職せずに病院に在籍したままで認定看護師の資格を取り、資格取得後再びその病院で働くというスタイルが多くなっています。
認定看護師になり、キャリアアップすると、お給料がグンと上がると思うかもしれませんが、残念ながらそれほどお給料は上がりません。認定看護師になると、月数千円の役職手当がつく程度ということが多いんです。
お給料アップはそれほど見込めませんが、認定看護師の需要は高く、非常にやりがいのある仕事ですので、キャリアアップを考えている看護師さんは、認定看護師を目指してみてはいかがですか?

大学病院は、最先端医療を行っている病院です。そのため、看護師も高度で専門的な知識や技術が要求されます。
大学病院は病床数が多く、診療科も多岐にわたり、様々な疾患の患者さんが入院しているので、幅広い症例を看ることができ、高度な知識や技術を身に付けられるだけでなく、看護師のスキルアップには適した職場と言えるでしょう。
また大学病院は、看護師のキャリア開発プランであるラダーシステムや様々な分野の院内研修など、教育システムが充実しているという特徴があります。
これらのことを考えると、大学病院は新人看護師のためには良い職場といえますし、新人看護師だけでなく看護師としてのキャリアを積んでいこうと思っている人にはおすすめの職場です。
大学病院は、経験を積んでスキルアップをするには良い職場なんですが、全ての面でのスキルアップができるわけではないんです。大学病院では、積むことのできない経験やスキルがあるって知っていましたか?
それは、静脈注射や採血、胃管チューブの挿入などです。これらは、看護学校でも必ず学ぶほど基本的な看護技術です。でも大学病院では、看護師の仕事ではないんです。むしろ、「看護師はやってはいけない」と禁止されているところもあるほどです。大学病院では、静脈注射や採血、胃管チューブの挿入は研修医が行っています。
つまり大学病院で働くと、様々な経験を積んでスキルアップできるけど、静脈注射や胃管チューブ挿入の技術は、大学病院以外のほとんどの病院では看護師が行っているにもかかわらず、身につけることができないんです。
そのため大学病院で長年働いてから転職すると、ベテラン看護師なのに、一般的な病院だったら「できて当たり前」であるはずの採血や点滴ラインの確保ができなくて、苦労したという話もよくあります。
定年までずっと大学病院で働くつもりならともかく、看護技術を身に付けつつ、スキルアップもしたいなら、新卒で大学病院に入職し、その後経験を積んで、一人前の看護師になったら、違う病院へ転職するほうが良いかもしれませんね。
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