臨床検査技師は国家資格です。臨床検査技師になるには、指定の教育機関で3年以上の専門的な教育課程を受けた後に、国家試験に合格する必要があります。
具体的な教育機関には、専門学校や短期大学、4年制大学がありますが、最近は4年制大学を志望する学生が増えてきています。

現在、約15万人が臨床検査技師として活躍していますが、臨床検査技師の職場は、病院や健診センター、臨床検査センター、薬品メーカー、食品メーカー、各研究所などがあります。
これらの職場の中でも、やはり病院で働く臨床検査技師の数が最も多くなっています。
法律で定義されている臨床検査技師の仕事は、微生物学的検査、血清学的検査、血液学的検査、病理学的検査、医動物学的検査、生化学的検査、生理学的検査を医師や歯科医の指示の下に行います。
上記のような検査名を見ても、少しわかりにくいですので、病院で行う臨床検査技師の仕事を具体的に見てみましょう。

病院で臨床検査技師が行う検査は、主に2種類あります。
1つ目は、患者さんの身体に検査器具を装着して検査するものです。
これには、心電図検査や超音波(エコー)検査、脳波検査、呼吸機能検査などがあります。
2つ目が、血液や尿、便などから検査を行う検体検査です。
健康な人でも、健康診断などで血液検査や尿検査を受けたことがあると思います。採取した血液や尿に異常がないかを調べるのが臨床検査技師の仕事です。
医療の高度化が進み、臨床検査技師には各検査の専門的な知識や技術が求められていますし、チーム医療が普及したことで、患者さんへの検査内容の説明や栄養サポートチームへの参加など臨床検査技師の役割は大きくなっています。

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