作業療法士とは、リハビリテーション職のひとつである国家資格で、厚生労働大臣の免許を受けて、作業療法士の名称を用いて、医師の指示のもとに「作業療法」を行うことを業とする者のことです。
同じようなリハビリテーション職に、理学療法士があります。理学療法士は、運動療法や物理療法(マッサージ等)を用いてリハビリを行う職業ですが、作業療法士と理学療法士は何が違うのでしょう?
作業療法士は、身体障害者や精神障害者の応用動作能力と社会的適応能力を回復させることを目的としてリハビリを行います。簡単に言うと、障害を持つ人が社会復帰できるようにリハビリをするということです。
理学療法士が身体的なリハビリに特化しているのに対し、作業療法士は、社会的、精神的、教育的など様々な側面からリハビリを行っていきます。
体育会系の理学療法士に対して、文科系の作業療法士とも言われています。
作業療法士が行う主なリハビリ内容は、手工芸(木工や折り紙、編み物)や芸術(音楽、絵画、俳句)、スポーツ(散歩やダンス、体操)、日常生活に必要なこと(料理、食事、掃除)など非常に幅広いことが特徴です。
このような様々なリハビリを通して、障害を持つ人が施設から在宅へ戻ったり、職場復帰できるように支援するのが作業療法士なのです。
作業療法士になるためには、専門学校や短期大学、大学など規定の教育課程を修了した後に国家試験に合格する必要があります。
高齢化社会の中で、病院や介護施設で働く作業療法士の需要は、ますます高まっていくことでしょう。
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