柔道整復師という言葉を聞いて、すぐにはどんな仕事をしている職業なのか思い浮かばないかもしれません。
柔道整復師とは、「接骨師」や「ほねつぎ」とも呼ばれています。接骨院や整骨院で働いている人のことですね。
柔道整復師は、「厚生労働大臣の免許を受けて、柔道整復を業とする者」と定義されています。
柔道整復師になるには、指定の教育機関で3年間以上学び、柔道整復師国家試験に合格する必要があります。柔道整復師になり、臨床での経験を積むと、整骨院や接骨院を開業することができます。

柔道整復術とは、日本古来の伝統医療のことです。日本以外の国には、柔道整復師という資格はありませんので、日本独自の伝統医療であり、資格であると言えます。
柔道整復術は、江戸時代に体系化され、その後、「ほねつぎ」という民間医療になり広まっていき、昭和45年に柔道整復法が制定され、柔道整復師という資格ができました。

柔道整復師は、骨や関節、筋、腱、靭帯などの損傷、具体的には骨折や捻挫、脱臼、打撲などを治療するのが仕事です。
整形外科医と異なる点は、外科的手術療法や薬剤の処方や投与は行わず、整復や固定などの「非観血的療法」のみで治療をすることです。

柔道整復師は臨床での経験を積んだ後、接骨院や整骨院を開業するのが一般的でしたが、最近は柔道整復師が過剰な状態になってきており、自分の接骨院や整骨院を開業するのが難しい状況になってきています。
しかし、高齢者の増加に伴って、病院や介護施設で働く柔道整復師が増えてきていますし、スポーツトレーナーとして活躍している柔道整復師も出てきています。

|
|
|
|