鍼灸師(しんきゅうし)とは、医療用の鍼や灸を用いてツボを刺激し、治療することを業としている者のことです。厳密に言うと、「鍼灸師」という資格は存在しません。
法律上では、「はり師」と「きゅう師」という2つの国家資格に分けられていますが、一つの鍼灸師養成施設を卒業すれば、「はり師」と「きゅう師」の両方の国家試験を受けられ、両方の資格を持っている人が多いので、合わせて鍼灸師と呼ばれています。
鍼灸師の仕事である鍼や灸って何でしょう?大まかなイメージはできても、具体的にはよくわからないという方が多いと思います。
鍼灸は、中国に起源を持つ日本独自の伝統医療で、東洋医学を基にしています。
鍼は専門の医療用の鍼を用いて、身体のツボを刺激し、灸はモグサなどを用いてツボに温熱刺激を与えて、疾病の治療や健康増進を図ります。
東洋医学は民間療法であり、鍼灸の有効性を疑問に思うかもしれませんが、鍼灸の効果はWHOも認定しています。
鍼灸師の特徴は、独立開業できることです。開業すると、全ての患者さんに対して責任を負う必要がありますので、独立開業する鍼灸師は責任の重い仕事であると同時に高い技術を要求されます。
独立開業する以外の鍼灸師の職場は、鍼灸接骨院やマッサージ院、美容エステ、東洋医学科がある病院やクリニックなどがあります。またスポーツケアの分野でも、鍼灸師は活躍しています。
最近では、世界中で東洋医学が重要性が見直されて、注目を集めています。このような流れの中で、鍼灸師の需要は今後さらに高まっていくかもしれません。
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