義肢装具士とは、厚生労働大臣の免許を受けて、義肢装具士の名称を用いて、医師の処方の下に、義肢及び装具の装着部位の採寸・採型、製作及び身体への適合を行うことを業とする者と定義されています。
つまり、怪我や病気などで脚や腕に欠損のある人が、日常生活にできるだけ支障が出ないように失われた機能を代行してくれる器具を(義足や義手)を作る医療職者のことですね。
義肢装具士は、1987年に作られた新しい国家資格です。1987年以前は、無資格の人が義肢を作っていましたが、現在は義肢の製作に携わっている人は、ほとんどが国家資格を持った義肢装具士になっています。
義肢装具士は、国家資格ですので、義肢装具士国家試験に合格する必要があります。
国家試験の受験資格を得るには、養成機関で学ばなければいけませんが、現在のところ、義肢装具士の養成機関は、全国で大学が3校、専門学校が7校しかありません。
義肢装具士の仕事は、義足や義手などの義肢を作ることです。
義肢を作るまでの流れとして、採寸・採型を行った後、その型を基に義肢の製作(組み立て)を行います。
組み立てが終わったら、義肢を患者さんに装着して利用してもらい、調整や補正を繰り返していきます。微調整を繰り返し、その患者さんにピッタリの義肢を完成させ、患者さんに納品します。
義肢は、全てオーダーメイドで患者さん一人ひとりに合わせて作られます。その患者さんの状態や残存機能、希望などによって、細かく義肢を作っていく必要があり、難しい仕事となりますが、腕や脚を失った患者さんにとっては、日常生活を送っていくためには義肢は必要不可欠なものですので、やりがいを感じられる仕事と言えるでしょう。
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