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ホーム>感染症情報>感染症情報>子供がノロウイルスにかかったら<症状・対処・注意点など>
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毎年冬に流行するノロウイルスですが、子供は大人よりもノロウイルスに感染するリスクが高いんです。
子供がノロウイルスにかかる原因としては、学校や保育園、幼稚園内での二次感染が主なものになります。
ノロウイルスは感染力が非常に強いですし、子供は手洗いの徹底などの予防対策を取りにくいこと、保育園ではオムツ交換があり、その際に感染が広がりやすいことなどが学校や保育園で集団感染を起こしやすい原因となっています。

ノロウイルスの主な症状は、嘔吐や下痢、腹痛などの消化器症状に加えて、37〜38度の発熱があります。
ノロウイルスの症状は、2日程度で軽快することが多く、短期間で終わる場合が多いのですが、嘔吐や下痢などの消化器症状は、非常に激しいものになるケースが多く、1日中トイレから離れられないということも珍しくありません。
子供がノロウイルスに感染した場合の症状の特徴としては、発熱がなく、消化器症状だけが現れたり、下痢が少なく嘔吐の回数(1日10回以上)が多いことなどが挙げられます。

大人がノロウイルスにかかっても、死亡するケースはほとんどありませんが、子供の場合は、激しい下痢や嘔吐による脱水症状が進行しやすいため、重症化しないように注意しなければいけません。
嘔吐や下痢、腹痛の症状がある時は、どうしても食欲が落ち、何も口にしたくなくなりますよね。でも、食欲がないからといって、そのままにしておくと、脱水症状が進み、意識障害に陥ったり、最悪の場合は死にいたることもあります。
そのため、子供がノロウイルスに感染したら、スポーツドリンクを薄めたものや経口補水液などを少量ずつでも良いので、こまめに飲ませるようにしましょう。
小児科医によると、ノロウイルスの時の水分補給の目安は、「体重1kgあたり50ml以上を4時間で与える」のが良いそうです。体重10kgの子供の場合、500mlを4時間かけて飲ませるということですね。
脱水症状が進むと、吐き気が強くなり、さらに水分摂取が難しくなりますので、脱水症状にならないうちに、「スプーン1杯ずつを5分おき」に飲ませるなど工夫して、水分摂取を促していきましょう。
また、どうしても水分を受けつけないという場合は、早めに病院を受診して、点滴で水分補給をする必要があります。
さらに、乳幼児の場合は、自分が嘔吐した吐瀉物をのどに詰まらせて窒息してしまうこともありますので、大人が注意して観察してあげてください。

ノロウイルスは、激しい嘔吐や下痢の症状が現れますが、「何回もトイレに行くのがかわいそう」、「吐いているのが辛そう」という理由で、子供に吐き気止めや下痢止めの薬を飲ませようとする親がいますが、これは症状を悪化させたり、長引かせる原因になりますので、自己判断で薬を飲ませるのは、絶対にやめましょう。
ノロウイルスによる嘔吐や下痢は、確かに激しいものですが、嘔吐や下痢をすることによって、胃腸内のノロウイルスを排出しているのです。そのため、嘔吐や下痢を薬によって止めてしまうと、体内にウイルスが残ってしまうことになります。

子供がノロウイルスにかかると、家族で看護することになりますよね。この時に、感染予防策をとらないと、家族全員がノロウイルスに感染してしまうことになりますので、注意が必要です。
子供がノロウイルスにかかったら、まずほかの家族と隔離して、看護する人は1人に決めて、感染拡大を防ぎましょう。もちろん、家族全員が流水と石鹸を使った手洗いを徹底する必要があります。
また、吐瀉物や下痢便には大量にノロウイルスが含まれていますので、処理をする時には、マスクと手袋を着用し、ウイルスが空気中に舞い上がらないうちに素早く処理して、ビニール袋に密閉します。
さらに、消毒用アルコールはノロウイルスに効果がありませんので、次亜塩素酸ナトリウム(塩素系消毒剤)を使って、床や便座、ドアノブなどを消毒しておく必要があります。一度消毒や処理に使ったタオルや手袋、マスクは使い捨てにすると良いでしょう。

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