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溶連菌感染症と診断されたら、抗生物質を内服しなくてはいけません。ペニシリン系の抗生物質を10日間内服するのが標準的な治療法です。
抗生物質の内服を始めると、通常2〜3日でのどの痛みが緩和され、高熱も下がり、皮膚の発疹も消えてきて、皮膚の落屑が始まります。
しかし、症状が良くなってきたからと言って、自己判断で抗生物質の内服を中止してはいけません。医師に指示された期間、用法や容量、服用回数をしっかり守って、内服を続ける必要があります。
症状が治まっても、体内には溶連菌が残っています。途中で内服を中止すると、溶連菌が再び増殖し始めて、症状が悪化する可能性がありますし、急性糸球体炎やリウマチ熱などの合併症を引き起こすことがあります。
また、場合によっては今まで飲んでいた抗生物質が効かなくなることも考えられますので、抗生物質は医師の指示通り、しっかり飲みきるようにしましょう。
溶連菌感染症の感染経路は、飛沫感染です。そのため、インフルエンザなどほかの飛沫感染の予防法と同様に、手洗いとうがいを徹底することが第一選択です。
溶連菌感染症は、5〜15歳の子供がかかりやすい病気です。子供が溶連菌感染症に感染した場合、注意点は3つあります。
まず1つ目は、家族間で感染させないようにすることです。溶連菌感染症は大人にも感染します。また、兄弟など家族内に発症しやすい年齢のお子さんがいる時は、発症を未然に防ぐために、抗生物質を予防内服することもあります。
抗生物質内服を開始してから24時間以上経過すれば、他者への感染はないと言われていますので、それまではいつも以上に手洗いやうがいを徹底するようにしましょう。
2つ目が、食事の工夫です。のどの痛みや食欲不振などの症状で、食事が進まず、栄養が十分に取れなかったり、脱水になってしまうことがあります。そのため、刺激の強い食べ物は避け、ゼリーやプリン、スープ、お粥など口当たりが良く、消化しやすいものを用意してください。
3つ目が、抗生物質の内服を管理してあげることです。子供は、症状が良くなると、つい内服を忘れてしまうことがありますので、大人が注意してあげましょう。
溶連菌感染症は、子供だけの病気ではありません。大人も感染することがあります。
大人は溶連菌に対する抗体を持っている人が多いため、感染しても子供のような症状が出ないこともあるのですが、発症すると子供よりも症状が重かったり、重症化して死亡する割合も子供より多いですので、大人だからといって安心せず、溶連菌感染症の症状が出たら、すぐに医療機関を受診し、治療を始めるようにしましょう。
溶連菌感染症は、学校保健安全法により第3種の学校感染症に分類されているため、「条件によっては出席停止の措置が必要」とされています。
出席停止期間は、「症状により学校医その他の医師において感染の恐れがないと認めるまで」です。
通常は、抗生物質内服開始後24時間以上経過すれば、他者への感染の危険はありませんので、内服を開始して、熱やのどの痛みがなくなれば、出席可能となります。具体的に、いつから登校可能かは、主治医に確認するようにしましょう。
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