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ホーム>気になる健康コラム>がんの先進医療って何?最先端のがん治療とは
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1981年以来、がん(悪性新生物)は、日本人の死因の第1位です。2008年の厚生労働省の統計によると、死因の30%ががんになっています。
一昔前は、がんは恐ろしい病気であり、不治の病とされてきました。がんは、手術をしても、結局再発してしまい、死に至る病気だったのです。
でも現在は、がんに対する特効薬は見つかっていないものの、様々な治療法が確立されていますので、早期発見・早期治療を行えば、再発せずに完治可能な病気となっています。
がんの治療法には、外科的手術や放射線療法、抗がん剤を用いた化学療法が有名ですが、最近注目を集めているのが、ガンの先進医療です。
「がんの先進医療」という言葉だけは、聞いたことがあっても、具体的にどのようなものかを知っている人は、少ないかもしれませんね。
先進医療とは、健康保険の診療で認められている一般の医療の水準を超えた最新の先進技術として、厚生労働大臣から承認された医療行為のことです。
この先進医療を実施している医療機関は、現在のところ全国で限られた機関のみになっています。
がんの先進医療として有名なものは、重粒子線治療や陽子線治療です。
これらの治療は、放射線を病巣に当ててがん細胞を死滅させるものですが、従来の放射線治療より、より多くの放射線を病巣に当てることができる一方で、患者さんの身体的な負担は少なくて済むという特徴があります。
そのほか、ラジオ波焼灼療法や腹膜鏡下子宮体がん根治手術などもがんの先進医療に含まれています。
先進医療は、健康保険が適用になりませんので、自己負担が多くなります。医療機関によって異なりますが、重粒子線治療は30〜35万円、陽子線治療は25〜30万円かかります。
先進医療を受けると、治療費が高額になりますので、最近は医療保険には、「先進医療特約」が付帯しているものも増えてきています。
現在のところ、がん治療の主なものは、外科的治療と放射線療法、化学療法であり、それに上記の先進医療が加わっていますが、新しい治療方法や新薬も開発が進んでいます。
新しい治療方法とは、ウイルス療法です。これは、がん細胞は正常細胞よりもウイルス感染に弱いということを利用した新しい治療法です。
現時点では、臨床試験段階ですが、確実に成果をあげていて、将来はがん治療の主流になることを期待されています。
また、抗がん剤も新しいタイプのものが開発されています。従来、抗がん剤治療は、がん細胞以外に正常な細胞も攻撃してしまうため、辛い副作用がつき物でした。
しかし、最近では以前よりも、正常な細胞への影響が少なく、がん細胞のみに作用するタイプの抗がん剤の開発が進んでいます。
今後、さらに先進医療や新しい治療法、治療薬の開発が進むことで、がんは日本人の死因第1位から陥落する日も近いかもしれませんね。
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