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ホーム>気になる健康コラム>夏だけじゃない、紫外線の影響
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そもそも紫外線とはなんでしょう?
太陽や蛍光灯などから出ている光は、目に見える可視光線(光の波長が400ナノメートル〜760ナノメートル)と、それ以上の波長をもつ赤外線、それ以下の波長をもつ紫外線に分かれます。
紫外線は、光の5%ほどの割合の光線で、英語でUltra Violet(ウルトラ バイオレット)。よく使われるUVは、この略語です。実は、光の波長は短いほどエネルギーが高いため、良くも悪くも私たちに影響を及ぼしているのです。
夏になると、必ず聞こえてくるのが紫外線対策という言葉。しかし、実際太陽が出ている限り、どの季節でも紫外線は降り注いでいます。
意外にノーマークなのは春と秋で、特に5月位は、紫外線が強い時期にあたり、冬の寒さから解放されて薄着ででかけたりすると、かなり日焼けをしてしまったりします。また、秋も気持ちの良い季節になって、外出が増えますが、夏のようなUVケアもしなくなっているのではありませんか?実は、秋も春先と同じくらいの紫外線量があります。怠らずにケアを続けていることが必要なのです。
一番安心できるのは、曇りの日が多くなる冬ですが、注意したいのは雪の積もる地域。太陽以外に、雪に反射する紫外線もあるので、その量は2倍。これは、夏の盛りとほぼ同じ量なってしまいます。
紫外線にあたることによって、人体にどんな影響がでるのでしょうか?
・肌の中にメラニンという色素が沈着して、シミやソバカスの原因となり
ます。
・水晶体は、紫外線を吸収する力があるため、水晶体のタンパク質に
障害を及ぼし、白内障や翼状片などをおこします。
・紫外線は皮膚の真皮にまで届くので、肌の老化を早め、シミやたるみ
がおきやすくなります(光老化)。
・紫外線にあたることで、肌の角質が剥がれ落ち、潤いのない乾燥肌
になります。
・日焼けにより、軽いやけどのような症状になります。皮膚がんの原因
になることも考えられます。
・紫外線アレルギーをおこすことがあります。
・紫外線を多く浴びると、活性酸素ができて、皮膚にある免疫システム
に異常がおこり、免疫力が落ちてしまいます。
・頭皮が日焼けすることで、老化し、抜け毛や髪のはりやこしが減退し
ます。
紫外線はとかく悪者と思われがちですが、もちろんとても大切な働きもあります。
・殺菌効果
布団や洗濯物を部屋干ししていませんか? 実は太陽の紫外線には、ダニや雑菌を退治してくれる働きがあるのです。ポッカポカのお布団は、気持ち良いだけでなく、殺菌もされているすぐれものなんです。
・除菌効果
室内や靴など、紫外線の力で除菌することで、ムレやニオイのもとを消してくれています。脱臭剤の中には、電池を使って紫外線を放出しているものもあります。
・ビタミンDを作る
紫外線に当あたることで、皮膚でビタミンD3が作られます。このビタミンは、骨をつくるカルシウムが体内に吸収するのを助けてくれます。
紫外線対策としては、やはりまず日焼け止めです。日焼け止めにはクリームやスプレータイプ、化粧品に含まれているものなど様々なタイプがあるので、自分のライフスタイルに合わせて選びましょう。
また、使用するうえで大切なのは、必要ない状態になったら、なるべく早く日焼け止めを落とすことです。ずっと塗り続けているのは、肌荒れの原因となるので気を付けましょう。
そして目にはUV加工されたサングラス、頭には帽子をかぶるなど、なるべく紫外線に長くあたらないように注意することが大切です。女性だけでなく男性も、将来シミだらけのおじいちゃんにならないように気を付けてください。
そして一番気にしてあげたいのは子供です。外で活動することが多い子供にこそ、適度な日焼け止めを塗ってあげる、帽子をかぶらせる、などの紫外線ケアを忘れずに行なってあげてください。子供のプルプルお肌こそ、紫外線に対する抵抗力がない印なのです。
ただし、子供の肌は薄くて敏感なので、目立たないところでパッチテストをしたうえで使用するようにしてください。
これからの寒い季節、雪の日やスキーなど気をつける場面は沢山でてきます。気を抜いて、不必要に紫外線に当たらないようにして肌を守ってください。
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