|
|
|
ホーム>気になる健康コラム>秋に増える肩こり。でも本当にだたの肩こりですか?
|
|
|
|
|
| |
肩こりの原因には大きく分けで3つあります。
1. 筋肉が疲れて固くなる
長時間のデスクワークや運転などで筋肉が酸素不足を起こし、乳酸が多く作られ筋肉が固くなる。
2. 固い筋肉で血管や末梢神経が圧迫され、血行不良をおこす
疲れて固くなった筋肉が近くの血管を圧迫し、血の巡りを悪くしてしまう。それによって筋肉内に発生した乳酸が流れなくなり、筋肉内にできた乳酸が溜まってしまう。また、筋肉に届く酸素量も減ってしまい、さらに乳酸が作られる。
3. 末梢神経に傷ができている
疲れて固くなった筋肉や溜まった乳酸などの刺激により、近くを通る末梢神経が圧迫されたり傷ついたりする。末梢神経とは、痛みやしびれを脳に伝える神経であるため、圧迫されたり傷つくと違和感を感じ、それを痛みやこりと感じる。
そして、その3つはそれぞれリンクしており、悪循環をおこして、さらに肩こりがひどくなるのです。
秋を迎えて朝夕は冷え込み、一日の温度差が激しい日が多くなります。気温の変化は一種のストレスとなり、筋肉に負担をかけ、乳酸などの疲労物質をためこみます。そしてその固くなった筋肉が血管や末梢神経を圧迫し、血流を悪くし疲労物質が流れずさらにたまって、痛みなどを感じることが多くなるのです。
また、急な寒さでからだを縮こませることでも、筋肉が縮こまり固くしてしまい、更に疲労物質をため、痛みをおこす結果となります。
「ただの肩こり」と侮ってはいけません。
その原因は、単に寒さだけでなく、ストレスによる不眠や内蔵疾患など様々です。
・まくら
朝起きた際、寝違えたように首の痛みや肩こりがひどくて頭も痛くなる、などという場合は、まくらが原因かもしれません。合わないまくらを使って寝ると、頚椎が湾曲して血行が悪くなり、肩こりのように首が痛くなります。
まくらの高さは平均して15度前後が良いとされています。頭が沈んでいないか、自然に寝返りがうてるか、などセルフチェックをしてみましょう。また、近年では、まくら外来などの専門外来もあるので、一度受診してみるものよいかもしれませんね。
・歯を噛み締める癖
知らず知らずのうちに、奥歯を噛み締める癖がある人がいます。もちろん無意識なのですが、そのために咬筋が疲労し首や肩の筋肉をも疲弊させているのです。
奥歯を噛み締めるのは癖なので、自分で意識するしかありません。あちらこちらに、”歯を噛み締めない”などの張り紙をするとか、定期的に口を膨らませるなどして、咬筋が疲れないように注意しましょう。
・五十肩
肩こりだけでなく手や肩があがらない、腕をあげるとすぐにだるくなる、などがある場合は、五十肩の疑いがあります。これは、関節の疾患なので、薬などで痛みを押さえて、リハビリ運動をするしかありません。まったく腕があがらなくなるなど、症状が悪化する前に、病院を訪れましょう。
まずは、肩や体全体を冷やさないように注意しましょう。肌寒いな、と思ったら早めに上着や靴下を着けるようにしましょう。また、肩の緊張をほぐし、血流をよくするために、ストレッチやマッサージをすることも大切です。
その他、ストレス、悪い姿勢(猫背とか)、目の使いすぎ、足に合わない靴、太りすぎや痩せすぎ、運動不足や過度の運動などの生活のあちこちを意識して改善するとよいでしょう。
*上記の改善法を試してみても一向に改善しなかったり、めまい、手足のしびれやだるさなどの症状が伴う場合は、内蔵疾患から肩こりのような痛みがおこることもあるので、一度整形外科を受診してみるとよいでしょう。その上で問題なければ、気持ちも楽になり、症状が多少軽くなるかもしれませんよ。
|
|
|
|
|
|
|
|
|
Copyright(C) これであなたも医の達人 All Rights Reserved. |
|