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ホーム>気になる健康コラム>心や肌にも影響大! 肝臓ケアを忘れずに
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肝臓は体の中で最も大きな臓器で、体内の半分位の血液が、動脈、静脈、門脈などの血管を通って肝臓に出入りしており、常に500種類以上の仕事をしていると言われています。そして、その仕事の中でも最も重要な仕事が代謝です。
小腸などから吸収された栄養素を、体の各器官に応じた形に分解したり、エネルギーとして作り代えたりしているのです。そのうえ、脳のエネルギーとなるブドウ糖の貯蔵や、アルコール、アンモニアなどの有害物質を解毒したり、胆汁を作ったりと栄養素の分解・合成・貯蔵・解毒など、大車輪で働いているのです。
そして、肝臓にはもともとL―システインというアミノ酸が含まれているのですが、それが肝臓内の解毒・再生に関わっている酵素を活性化させています。しかしその働きが弱ると、体内の不必要な物質が解毒されず、肌の新陳代謝が滞り、メラニンが停滞しやすくなり、シミ、ソバカス、くすみといった肌トラブルをおこしやすくなるのです。
肝臓はかなり悪化しないと自覚症状がでない、沈黙の臓器と言われています。そのため、正確な状態を知るには血液検査で免疫物質のアルブミン、AST、ALTといった酵素、胆汁の主な成分であるビリルビンなどの数値に異常がないか調べる必要があります。
しかし、その前に肝臓の疲れを知る方法はあります。
最近お酒が弱くなった
食欲が出ない
なんとなくだるい
気力が出ない
肌にツヤがなくなった
化粧ノリが悪い
お腹が張る
てのひらが赤い
肌の色が黄色っぽくなった
など、普段の生活の中で、上記の変化に気がついたら、血液検査を受けてみることも大切です。
肝臓が一生懸命働かなくてはならないものの一つが飲酒、上手に飲んで、肝臓に負担をかけないようにしましょう。
1. 飲む前に何か食べる
低血糖を防ぐ&空腹時の飲酒は血中のアルコール濃度を急激にあげ、一気に酔いが回る
2. ほろよい程度の飲酒量を守る
一日にアルコール約20gを目安に。ビールは500ml、日本酒1合、ワイン180ml程度
3. 合間に水を飲む
肝臓のアルコールの負担が軽減できる
4. 補酵素をしっかりとる
アルコールを代謝する際に、ビタミンなどの補酵素が多く使われるため、飲酒の前後に野菜やフルーツをしっかりとる
5. 週に2日は休肝日を作る
お酒を飲み続けていると、肝臓は解毒や分解にフル活動しなくてはならないので、たまに休みをつくって肝臓の負担を減らす
肝臓に負担をかけるのは、お酒だけではありません。動物性脂肪の摂り過ぎなどが原因で、お酒を飲まなくても脂肪肝や肝炎になってしまう人が増えているのです。その他、からだに必要な栄養素をきちんととっていないダイエットなどで脂肪分が不足している、などバランスの悪い食生活も肝臓の負担になっています。
そこで、肝臓ケアのポイントとしては
●タンパク質、野菜、良質の油を使ったバランスのよい食生活
肝臓にたまった脂肪を排出するには、タンパク質が必要。その他、補酵素となる野菜やくだもののビタミン類、オメガ3やオリーブオイルなど不飽和脂肪酸も大切
●質のよい睡眠をとる
肝臓は、手足の筋肉が休んでいる間に、よく働く
●ウォーキングなど、適度な運動をする
内脂肪を消費する
●入浴などで、身体を温めて、リラックスする
血流が良くなり、肝臓の働きがUP
●朝食をきちんと食べて、体内時計をリセットする
身体がしっかり目覚めるのは、食事などの糖分が肝臓に届いた時点であるため
●過度な運動をしない
タンパク質の燃えかすであるアンモニアを増やしてしまい、これは解毒が難しく、肝臓が疲弊する
肝臓がきちんと働くためには、様々な栄養素が必要です。体内では作れないものは、積極的にとりたいものです。
●ビタミンB1
米ぬか、豚ヒレ肉、ごま、大豆、うなぎ 等
●ナイアシン(ビタミンB3)
かつお、ピーナッツ、いわし、豚ロース肉、牛の肝臓
●ビタミンC
アセロラ、日本茶、ゆず、焼き海苔、しし唐
●マグネシウム
米ぬか、こんぶ、アーモンド、大豆、玄米
●亜鉛
牡蠣、ごま、高野豆腐、牛ひき肉、大豆
・サプリメントなどで、ミネラル、L―システイン、オルニチン、ウコン
*肝臓が元気だと、体も肌も元気になります。
小さな変化にも気を付けて、健康的な日々を過ごしましょう。
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