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ホーム>気になる健康コラム>手軽にできるがん検査、「AICS検査」とは?
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厚生労働省のデータでは、2007年のがんによる死亡者数は33万6468人、全死因の30%を占めていて、日本人の2人に1人はがんを患い、3人に1人はがんで死亡すると言われています。
がんは、日本人の死亡率トップの疾患で、がんにならないことが、寿命を延ばすことに直結すると言っても過言ではないでしょう。
がんは、生活習慣病ですので、予防することが可能な病気です。もちろん、がんの原因の全てが生活習慣に関わっているわけではありません。
しかし、アメリカのハーバード大学が推計したものによると、がんの原因は食事が30%、喫煙が30%、運動不足が5%、アルコールが3%とされていて、がんの原因の約70%が生活習慣によるものなのです。
そのため、生活習慣に気をつければ、がんの発症リスクは低下させることができます。
がんの検査方法は、レントゲン検査や胃カメラ、大腸カメラ、PET検査などがありましたが、最近新しく注目されているがん検査は、AICS検査です。
AICS検査とは、「アミノインデックスがんスクリーニング検査」の略です。アミノインデックスとは、血液中の約20種類のアミノ酸の濃度から健康状態や病気の可能性がわかる技術のことです。
AICS検査は、このアミノインデックスの技術を利用して、健康な人とがん患者のアミノ酸の濃度やバランスを比較・解析することで、がんにかかっているリスクを評価するもので、従来の検査では見つけられなかったごく初期のがんも発見することができます。
なぜ、血液中のアミノ酸のバランスでがんがわかるのでしょう?人間の身体には、恒常性が備わっています。この恒常性があるため、私たちは、健康を維持することができ、常に身体のバランスが整った状態でいられるのです。
しかし、がん細胞が身体にできると、この恒常性が崩れてしまい、血中のアミノ酸のバランスにも影響が出てくるため、がんにかかっているかどうかを判別できるのです。
AICS検査でわかるがんは、胃がん、肺がん、大腸がん、前立腺がん、乳がん、婦人科系ののがんの6種類です。男性のがん発症部位の1〜4位は、胃がん、大腸がん、肺がん、前立腺がんですし、女性の場合は1〜5位が乳がん、大腸がん、胃がん、子宮がん、肺がんですので、日本人がかかる多くのがんが、このAICS検査でわかることになります。
AICS検査のメリットは、たった5mlの採血で5種類のがんの検査が一度にできることです。身体にかかる負担も少ないですし、時間や手間もかかりません。
検査費用についてですが、AICS検査1回で20000円前後の費用がかかります。これを高いと思うか、安いと思うかは人それぞれですが、20000円でがん検査が簡単にできるなら、受けようと思う人も多いのではないでしょうか?
今後は、現在の6種類のがん以外にも、検査できるがんが増えていくことが期待されます。また、少量の採血のみで、手軽にがん検査を受けられるため、がん検査の受診率工場にもつながるだろうと考えられます。
現在、AICS検査は全ての医療施設で導入されているわけではありませんので、検査を受けたい方は、実施している医療機関を探してから検査を受けるようにしましょう。
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