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ホーム>気になる健康コラム>高齢出産のメリットとデメリット
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長崎県西海市の動植物園「長崎バイオパーク」のカバが、超高齢出産をしたとのニュースがありました。
長崎バイオパークのカバ「ノンノン」は、6月7日に17年ぶりに第四子を出産したそうです。ノンノンは、現在33歳。人間だと60歳前後になるそうですので、本当に「超高齢出産」ですね。
ノンノンは、第二子、第三子は人工飼育で育てたため、一から子育てをするのは、なんと29年ぶりとのことですが、授乳も順調で、愛情たっぷりに育てているとのことです。
高齢出産するのは、カバだけではありません。日本人も晩婚化に伴って、高齢出産の傾向にあります。高齢出産の定義は、35歳以上での出産のことです。
2010年のデータでは、第一子出産年齢の平均は29.9歳です。1950年は24.4歳でしたので、60年間で5.5歳も上昇していることになります。都市部が特に出産平均年齢が高く、東京とは31.5歳になっています。
最近は、40代になってから第一子を出産する人も少なくありません。有名人や芸能人にも、高齢出産をする人が増えてきていますよね。高齢出産が増えてきて、「妊活」という言葉も生まれました。
女性の社会進出に伴って、今後も高齢出産をする女性は増加することが考えられます。しかし、高齢出産にはメリットもありますが、デメリットもあります。高齢出産のメリット・デメリットをしっかり把握しておきましょう。
高齢出産のメリットは、なにより経済的な余裕があることです。
若くして結婚・出産するよりも、両親共に社会的な地位がしっかりしていて、貯蓄もある人が多いですので、経済的な不安もなく子育てすることができます。
また、35歳以上になると、精神的にも安定していて、成熟していますので、精神的にも余裕を持って、子育てを楽しむことができる人が多いようです。
ニュースになったカバも、第四子は愛情いっぱいに育てているそうですので、こういう部分は、人間もカバも共通しているのかもしれませんね。
高齢出産のデメリットは、いくつかあります。まず1つ目は、妊娠しづらいことです。20代前半では不妊の確率は数%なのに対し、40代になると60%を超えると言われています。不妊治療に駆け込む人は30代後半から40歳前後の人が多いそうですよ。
また、卵子の老化により、染色体異常の確率が高くなるため、ダウン症や染色体異常による流産の確率も上がります。また、妊娠中毒症や妊娠高血圧症にかかる人の割合も増えてきます。
以上が、高齢出産のメリットとデメリットです。一概に高齢出産が良い・悪いとは言えませんが、自然妊娠の確率を考えると、35歳前後までには、子供を生むかどうかの決断が必要です。
「有名人も高齢出産できるから、私も40代になっても産めるはず」と、出産に関する決断を後回しにせず、若いうちから自分のライフプランを考えておきましょう。
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