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ホーム>気になる健康コラム>夏のニキビはマラセチアというカビが原因?
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最近、「クールビズ」など政府主導での節電運動が進んでいます。特に、2011年の東日本大震災後は、節電ブームに拍車がかかっていますよね。
環境問題や電気料金のことを考えると、節電は良いことなのですが、この節電ブームの影で、皮膚トラブルに悩む人が増加していることを知っていますか?
節電を意識して、家庭やオフィスで冷房をできるだけ使わない、設定温度を高くするという傾向があるため、あせもや水虫になったり、アトピーが悪化する人が増えているのです。
このような皮膚トラブルの中でも、最近急増しているのが、「マラセチア」というカビが原因の皮膚トラブルです。
マラセチアというカビは、健康な人でも皮膚に存在する常在菌です。このマラセチアは、高温多湿の環境で増殖しやすいのですが、高温多湿の環境に汗が加わると、さらに増殖力が増します。
マラセチアが毛穴の中で増殖すると、ニキビのような紅色丘疹や小膿疱が背中や胸、肩、腕にできる原因になります。
このマラセチアによるブツブツは、一見ニキビと似ていますが、ニキビと違い治りにくいですので、皮膚科を受診して診断してもらい、必要ならば抗菌力のある塗り薬を処方してもらいましょう。
また、このマラセチアは脂漏性皮膚炎も引き起こします。脂漏性皮膚炎は、顔や頭皮に脂っぽいフケのようなものがつき、赤味を生じます。
脂漏性皮膚炎は、フケの量が増え、かゆみを伴う場合もあり、辛いものなど刺激物を食べると、症状が悪化するという特徴もあります。
この脂漏性皮膚炎は、男性の場合は頭皮にできると脱毛の原因もなりますので、注意が必要です。
マラセチアによる皮膚トラブルの予防法は、皮膚を清潔に保つことです。マラセチアは、皮膚の常在菌ですので、マラセチア自体を除去することはできません。そのため、増殖を防ぐために、皮膚を清潔に保つ必要があるのです。
上記でも説明したとおり、マラセチアは高温多湿の環境を好み、そこに汗が加わるとさらに増殖します。節電ブームの中では、自分だけ汗をかかないために、冷房の設定温度を下げるということはできませんよね。
また、汗をかくことは健康に良いことですので、汗をかいたらすぐに拭き取る、自宅に帰ったらすぐにシャワーを浴びるようにして、皮膚を清潔に保ちましょう。
また、脂っこい食事は皮脂の分泌を促進し、マラセチアの増殖を助けることになりますので、脂肪分は控えめにし、皮膚の抵抗力を高めるために睡眠をしっかり取ったり、紫外線対策をするなどの予防を行うと良いでしょう。
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