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ホーム>気になる健康コラム>秋に多い帯状疱疹。特徴や治療法、予防法を学ぼう!
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夏の終わりから秋口にかけて多く発生する病気が、帯状疱疹(たいじょうほうしん)です。帯状疱疹の約6割が、9月〜10月に発生すると言われています。また、帯状疱疹は50歳以上で発症する人が70%で、女性の発症率が高いという特徴があります。
帯状疱疹の原因は、水ぼうそうと同じ「水痘・帯状疱疹ウイルス」です。子供の頃に、水ぼうそうにかかった場合、水ぼうそう自体は治っても、原因ウイルスは体の神経節に潜んだまま体内に残っています。
普段は、体に備わっている免疫機能が働いていることで、体内に水痘・帯状疱疹ウイルスが潜んでいても、症状が現れることはないのですが、加齢や疲労の蓄積、ストレス、風邪などによって免疫力が低下すると、神経節に潜んでいたウイルスの活動が活発化し、帯状疱疹を引き起こします。
帯状疱疹の主な症状は、水疱や赤い発疹などの皮膚症状ですが、皮膚症状が現れる数日〜1週間前から、「チクチク」や「ピリピリ」するような痛みが出てきます。この痛みは、神経節で眠っていたウイルスが、活動を始め、皮膚表面に出てくる時に、神経を傷つけながら移動するために起こるものです。
皮膚症状の特徴は、体の片側だけに出ることです。また、皮膚症状は全身どこにでも出る可能性がありますが、背中や胸など胴体部分に出ることが多く、また発生部位は1ヶ所のみで2ヶ所以上に症状が出ることはほとんどありません。
帯状疱疹の治療は、皮膚科で行います。治療は、水痘・帯状疱疹ウイルスの増殖を抑える抗ウイルス薬の投与と痛みを抑える鎮痛薬が用いられます。
帯状疱疹は、早期治療を行うとウイルスの増殖を抑え、軽症で済みますので、痛みと発疹が現れたら、できるだけ早く皮膚科を受診し、適切な治療を受けるようにしましょう。
帯状疱疹は、夏の終わりから秋にかけて出やすかったり、免疫力が低下している時に発症しやすいのですが、一度水ぼうそうにかかったことのある人は、体の中に原因ウイルスが潜んでいますので、いつ帯状疱疹になってもおかしくない状態です。
そのため、帯状疱疹を予防するには、体の免疫力を高めておくことが最も重要です。また、休息を十分に取り、疲労を溜めないことやストレス発散を心がけておくと良いでしょう。
また、水痘ワクチンを帯状疱疹の予防として接種する方法があります。以前からアメリカやヨーロッパでは、水痘ワクチンを帯状疱疹の予防のために使用されていましたが、日本では2003年から、50歳以上の人への帯状疱疹予防目的での接種が認可されました。
これは任意接種となるため、自費での接種となり1万円前後かかりますが、予防法としては有効なので、帯状疱疹が心配な人は水痘ワクチンの接種を考慮してみてはいかがですか?
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